英語+コンピュータ=近未来の標準
このホームページについて 1998.7

 人々の肌の色に着目しながら、今日の世界地図と300年前のそれとを比べてみましょう。意外な事実が見えてきます。北アメリカはもともと我々と同じ黄色人種の国でした。オーストラリアはアボリジニーと呼ばれる先住民のふるさとでした。ところが現在この二つの大陸は白人の国として栄えています。まるでオセロゲームのコインのように、瞬く間に広大な土地が黄色から白へ、褐色から白へと塗り替えられました。

 彼の地の人々は本質的にはゴーゲッター。こぞってフロンティアーを目指します。それが海洋―航空―情報という近代科学技術の進歩により、あっという間に地球規模へと増幅拡散されました。そして今、「世界標準」「規制緩和」「生活者主義」等々心地よいスローガンを掲げた巨大な黒船が怒涛のように押し寄せて来ています。
この荒波を、我々と次の世代が泳ぎ切らねばなりません。

一体何に乗って?

 鍵を握るのが英語とコンピュータ。これら二つを有機的に操る能力が近未来に求められるもっとも大切な資質ではないか、と私は考えています。
 
 つい最近のことです、といっても5年前。1993年、年の瀬に身近に起った出来事とある新聞記事が発端でした。そのとき 「コンピュータが使えなくては生きていけない!」 と激烈な危機感を覚えました。ところが当時はMS―DOS、幾度かチャレンジしましたが手も足も出ません。「もう駄目だ」と暗澹たる気持ちで暮らすうち、ウィンドウズ95やインターネットという言葉が紙上で踊り始めました。

 そんなある日、インターネットに接続という願ってもないプレミア付きで「加古川ネット開設5周年パーティ」の案内状が届きました。私は何をおいても末席を暖めたく、すぐ主催者に連絡を取りました。当日はコンピュータの先生方を筆頭に60人くらいの会員が参集されました。そこで、こともあろうにド素人の私が、ひな壇に座るようエスコートされ、極めて唐突に「ホワイトハウスとペントハウスとハワイの観光局に入るので画面を見ながら内容を翻訳してほしい」と依頼を受けたのです。カチ、カチカチカチッ。4〜5回マウスをクリックするとそこはもう英語の世界。参加者は不思議なくらい私のつたない解説に耳を傾けて下さいます。

 「うぁーオゥ、これならボクにも出来るかも!」 曇天、お先真っ暗人生航路に灯かりがひとつ、天にも昇る思いでした。

 あれから3年半。未だ実験段階、試行錯誤の連続ではありますが、インターネット上での情報発信が少しずつ実を結び始めています。

 地球規模での大競争に国内不況の追い討ちという厳しい経済状況。こんなときだからこそ、先人たちの労苦に思いを致し、しっかりと未来に向けての準備を積み重ねたいと思います。

 「英語+コンピュータ=近未来の標準」 私のライフワークです。