音節について

以前にも私が用いる「音節」という言葉が正しく無いのではないかとのご指摘があったのですが,今回(Date: Sun, 8 Feb 2004 23:16:51 -0000)ありがたいメールを頂きましたので送信者の許可を得てここに掲載します。

●Subject: 発音物語について

現在イギリスで生活しており、仕事は普通の公立高校の日本語教師をしております。 名前はLa_Barmaidと言います。

今日たまたま友人に教えていただいた、URLから発音物語のページを教えられ、目を通したものです。 書いてあることすべて、わかりやすく、納得がいくことで、さらに英語の音の好みまで似ているっ。。と感動して読ませていただきました。 

私は外国人に日本語を教えることや、日本人に英語を教えることも多いので、つねに日本語と外国語のちがいを意識した生活をしています。 各発音の説明も、、うんうんと、うなずいてました。

ただ一つ、第19話音節のところで、アメリカンというのは日本語で、「関西弁と関東弁では検証をすませました。九州方面や東北地方の言葉は未確認です。が,通常 「アメリ・カン」 と言われませんでしょうか。アメリを一息で最後のカンも一息で。間違いございませんか。つまり日本語では音節が2つということになります。」というくだりで、日本語ではアメリカンという言葉の音節が2つとなっておりましたが、英語の発音の説明なので、どうでもいいことかもしれませんが、音節2ついうのは、大変無理があるような気がします。

1)ある言語で、通常一まとまりの音として意識され、発音される単位。日本語ではほぼ仮名一字が一音節にあたる。シラブル。
2)学問的レベルで論じられる、純粋に音声学的次元における一かたまりの音連続。音声学的音節。

〔音声学で〕その単語を構成する音のうち、切れ目なく一気に発音され 一まとまりとして聴き取られる、単音の連続。〔単音一つで一音節のこともある〕英語strike は一音節、日本語ストライクは五音節。英語 pencil は二音節、日本語ペンシルは三音節。シラブル。
三省堂 『新明解国語辞典 第五版』

私の中では「アメリカン」という言葉は日本語でも4音節(場合によっては5音節)ということになっています。そうでなければ、人にゆっくり話してあげるときに、「ア・メ・リ・カ・ン」なんて切ったりしないかと思います。 Mapをネイティブスピーカーが、Ma.とpに分けないように、それ以上分けにくいものを、音節としてとらえてました。 

私の考え方ですので、正しくないのかもしれないのですが、気になったので、メールいたしました。

●私の返事

おっしゃるとおりなのです!

以前にも研究者からご指摘がありました。ただ,初心者(的な方)が対象の中心になりますので,この説明でお許しを頂いているところです。何らかの形でご指摘を掲載致したいと思います。自己紹介等差支えの無い範囲で教えていただけますか。

よろしくお願いします。